※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
前回までで土台のナッペが終わりましたが、今回はデコレーションについてです。
お皿への移し方・絞り袋の使い方について解説しています。
↓前回はこちら
<回転台からお皿への移し方>
回転台からお皿に移すのは、デコレーションをする前でもあとでもいいです。
でもデコレーション後に移すのを失敗したら修復が大変なので、デコレーション前にお皿に移して、綺麗にした回転台の上にお皿ごと置いてデコレーションするのをおすすめします。
①ケーキの底と回転台の間にパレットナイフを差し込みます。
クリームのついていない綺麗なパレットナイフをケーキの底に差し込みます。
パレットナイフの刃の部分をしならせるようにして、ケーキを傷つけないように注意します。
②パレットナイフでケーキの手前側を持ちあげ、もう片方の手を差し込みます。
③パレットナイフと手でケーキを持ち上げ、お皿の上でケーキの奥側を下ろします。
持ち上げるときは、手で支えてパレットナイフは補助的に添えるようにします。
そのままお皿の上まで移動させたら、ケーキの奥側をお皿に下ろします。
④手を引き抜いてケーキを完全に下ろし、パレットナイフを抜きます。
今まで手で主に支えていたのを、重心をパレットナイフに移して手が補助になるようにします。
パレットナイフだけで支えれることを確認したら手を引き抜きます。
最後に位置を調整してパレットナイフをしならせ、ケーキを傷つけないように引き抜きます。
手とパレットナイフを入れる順番と抜く順番を間違えるとケーキを傷つけてしまうので、必ず順番を守ってください。
↓お皿への移し方の動画はこちら
<絞り袋の使い方>
火を通す前のクッキー生地などは繰り返し使える絞り袋でいいですが、そのまま食べるクリーム類などを絞る場合は、使い捨てのビニール製の方が衛生的なのでおすすめです。
口金は丸口金・星口金・サントノーレ口金があれば色々デコレーションできると思います。
絞り方の写真ではわかりやすいようにピンクのバタークリームを使用しています。
①絞り袋の先端を口金に合わせて切ります。
はじめから先端が切ってある絞る袋はそのまま使います。
使用する口金をセットしたときに、口金の先端1/3ぐらいが出ているぐらいがちょうどいいです。
切る部分が小さすぎると、口金にビニールがかかって欲しい模様が出ないので注意します。
切りすぎると、固い生地の場合などは、絞っているうちに力がかかり過ぎて抜けてしまいます。
②口金をセットします。
絞り袋の中に口金を入れて先端にはめ込みます。
③口金の少し下の部分をねじります。
この部分が栓になります。
④ねじった部分を口金の中に押し込みます。
これで先端に栓ができたので、流動性の高いクリームなどを入れても下からこぼれなくなります。
⑤クリームの固さの調節をします。
生クリームを絞る時の固さは、サンドとナッペの間ぐらいの固さです。
ツノは立つけどカーブしたツノで、クリームにもツヤがある状態です。
⑥絞り袋の上を折り返して、利き手と逆の手に引っ掛けます。
クリームを入れるときに絞り袋の上の方が汚れないように、上を折り返します。
親指と残り4本の指をU字型(レゴの人形のような手の形)にして、絞り袋を引っ掛けて持ちます。
⑦クリームを絞り袋に入れます。
調節した部分のクリームを、ホイッパーで固さを確認しながら絞り袋に入れます。
生クリーム以外や、ボウルの最後の方のクリームを入れる場合はゴムベラを使います。
人差し指の根本あたりでボウルのふちを支えてゴムベラでクリームをすくいます。
人差し指の部分にすりつけてゴムベラについたクリームを取ります。
⑧絞り袋の折り返した部分を戻し、袋を寄せて閉じます。
クリームのすぐ上の位置で袋を寄せ集めます。
⑨集めた部分をねじり、先端を上にして栓を外します。
利き手の親指と人差し指の間に集めた部分を挟み、クリームの入った部分をねじります。
口金を上に向けて、④で押し込んだ部分を元に戻します。
(この時、口金を上に向けていないと中身がこぼれるので注意)
クリームが先端から出てくるまでさらにねじって、絞る準備完了です。
⑩反対の手を口金の近くに添えて、利き手でクリームを絞り出します。
反対の手で下から絞り袋を支え、利き手に力を入れてクリームを絞ります。
最後はスッと力を抜いて口金をクリームから離します。
クリームが減ってきたら持つ位置を下げ、常に絞り袋がピンと張っている状態にします。
星口金で絞ったものです。
仕上がりに筋が入らないだけで、丸口金でも同じようになります。
サントノーレ口金で絞ったものです。
サントノーレ口金とは、丸口金に切り込みが入った口金です。
絞り方と口金の寝かせ方によって、花びらのようにもリボンのようにもなります。
切り込み部分を自分の向こう側に向けて絞ります。
1周絞る場合は、ケーキを回転台に乗せるとやりやすいです。
⑪クリームが減ってきたら、カードでクリームを先端に集めます。
クリームが減って絞りにくくなったらクリームを集めて絞りやすくします。
絞り袋を元の形に平らに置き、まず右半分をカードで先端に向かって押し出します。
それから左半分を押し出します。
一度に全部を押し出すと、空気の逃げ道がなくて口金の先からクリームが飛び出しやすいので、こうして半分ずつ押し出します。
クリームがなくなりかけたら一度中のクリームを全部ボウルに絞り出して④のように栓をし、⑥〜⑨を繰り返してまたクリームを入れます。
長時間手で握っていると絞り袋の中のクリームが手の熱で分離してくるので、最後の方のクリームが分離していたらその部分は使わないようにします。
<失敗した時の直し方>
絞るのを失敗した場合は、まずパレットナイフで失敗したクリームを取り除きます。
ナッペの時と同じようにふちから内側に向かってならします。
失敗したクリームをとった時にえぐれてしまったら、えぐれた部分にクリームを少し足してからならします。
広範囲で失敗した場合は軽くならした後、土台を一度冷蔵庫で冷やし固めてから、柔らかめのクリームでごく薄ーくもう一度ナッペすると綺麗です。
↓ここまでを動画で見たい方はこちら
次回はフルーツの飾り方とケーキのカットの仕方を解説します。