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簡単なお菓子づくりはおうちにある道具でもできます。
でもこれから本格的にお菓子づくりを始めてみようと思う方は、ある程度の道具を揃えた方が絶対に上達もするし綺麗なものができます。
でもいきなりたくさんのものやプロ仕様のものを買えというわけではありません。
私は毎日何かお菓子を作っていますが、毎回必ず使うもの・割と頻繁に使うもの・特定のものを作る時にしか使わないもの、があります。
この記事では、「毎回使うもの」と「頻繁に使うもの」を中心に、まずこれさえあればという道具を紹介します。
※片手鍋・ざる・包丁などの、普通の料理で使うようなもの(=おそらく既に家庭にあるもの)はここでは省略します。
※器具の紹介なのでオーブンも除外しています。
<必要度 SSS>
必須中の必須。
①はかり
②ボウル
③ホイッパー
④ゴムベラ
<必要度 S>
作るものにもよりますが、かなりの頻度で使います。
⑤ハンドミキサー
⑥ストレーナー
⑦カード(ドレッジ)
<必要度 A>
毎回使うわけではないですが、作るものによっては必須。
⑧ハケ
⑨麺棒
⑩絞り袋と口金
<必要度 B>
特になくてもいいものですが、あると便利です。
⑪温度計
では詳しく見ていきます。
①はかり-SSS
お菓子づくりは目分量の多い料理と違って、きちんとはからないとそれだけで失敗したり、仕上がりが変わってきます。
YouTubeでは海外向けにcup表記もしていますが、cup計量だとどうしても誤差が出ます。
(cup計量が主流の国ではそんな細かいこと気にしてないと思いますが…)
でも確実にレシピを再現するには、1g単位で計量することが大事です。
もしこれから買うのであれば、
0.1g単位で計れるデジタルはかり
を買いましょう。
デジタルはかりが良い理由は、風袋ボタンを押すとすぐにゼロ表示になるため、ボウルの重さを引いたり、一つのボウルにどんどん材料を計っていくのが容易だからです。
↓おすすめはこれです。
タニタのクッキングスケールはどれも使いやすいのですが、このKD-321が今まで使った中で1番使いやすいです。
・最大3kgまで計れる。
・300gまでは0.1g単位、1500gまでは0.5g単位で計れる。
・表示モードの変更でmlも計れる。
・お皿の部分が取り外して丸洗いできる。
以前働いていたチェーン店では全店これだったのですが、使いやすかったので自宅にも買いました!
②ボウル-SSS
料理でも使うので家に一つぐらいはあると思いますが、お菓子づくりを本格的に始めるならまず
同じ大きさのステンレスボウルを2つ
用意すると良いです。
大きさは
21cm〜27cm
がおすすめです。
・なぜ同じ大きさか?
→お菓子づくりでは「湯煎にかける」「氷水で冷やす」という工程が割と出てきます。
大きいボウルに氷水や熱湯を入れて小さいボウルを重ねると、水や湯気が上のボウルに入る危険性が高くなります。
水気が厳禁という工程も多いので、水が入らないように同じ大きさがベストです。
・なぜステンレス?
→湯煎や氷水にあてた時に熱伝導がいいのと、匂い移りなどがしにくくて衛生的だからです。
私は21cmと27cmを使っていますが、使う割合は9:1ぐらいで普段は圧倒的に21cmを使います。
21cmで卵2個分(φ15cmのスポンジケーキ分)の泡立てができるので、27cmボウルを使うのはφ18cm以上のスポンジケーキを作るときぐらいです。
よく作るお菓子の量に合わせてボウルの大きさを選ぶと良いです。
あと必須ではないのですがあると便利なのが
プラスチックボウル
です。
レンジにかける作業がある場合はプラスチックボウルを使っています。
100均で手に入ります。
あとあると便利なのはハンドミキサー用に側面が垂直に近いボウル。
ハンドミキサーがボウルの端ぎりぎりまで当たるので、普通のボウルに比べて早く泡立ち、できた泡もハンドミキサーの羽が当たりやすい分、潰れにくいです。
でも物によっては泡立て以外の作業はやりにくいので、普通のボウルは既に持っている方におすすめします。
③ホイッパー-SSS
ホイッパーは色々な種類・サイズがありますが、
針金がしっかりしていて、全長がボウルの直径と同じ〜少し長いぐらい
のものがいいです。
↓私はこの8号と10号を使っています。
他のホイッパーも持っていますが、針金が多すぎて持ち手も重かったり、ボウルの大きさと合っていなかったりしてすごく使いにくいのでほぼこのタイプのホイッパーしか使っていません。
重さってかなり大事です。
21cmボウルを使う頻度が多いので、普段はほぼ8号サイズを使います。
↓よくキッチン道具売り場にあるもの(根元の針金がまとめられているタイプ)
実家にありましたが、生地があまり絡まないのか泡立つまで時間がかかるし、バター生地などの重めの生地だと力が入らず、持ち手部分を持って使うには無理があったので、うちでは完全に料理用です。
④ゴムベラ-SSS
ゴムベラを買うなら、
持ち手一体型で耐熱シリコンのもの
をおすすめします。
↓大きいスーパーでも売っていると思います。
まず持ち手一体型を選ぶべきなのは衛生面からです。
↓こんな感じの持ち手と別れるタイプだと、隙間に汚れが溜まりやすいです。
(毎回外して洗うのが苦にならない人ならこれでもいいのですが)
次に耐熱性についてですが、上で紹介しているタイガークラウンのゴムベラの耐熱温度は204℃です。
ジャムやキャラメルを炊くと100℃以上の液体を混ぜることになるので、耐熱性がないものだとゴムベラが溶けてお菓子の中に入ってしまいます(経験あります…)。
ゴムベラは1回のお菓子づくりで何回も使ったりするので、頻繁にお菓子を作る方は2本用意しておくと便利です。
⑤ハンドミキサー-S
手で泡立てる根性のある人は別になくてもいいですが、色々なお菓子を作りたい方には必須だと思います。
家電量販店で1000円台〜売っています。
有名メーカー品だと1万円台〜もありますが、家庭のお菓子づくりなら1000円台のものでも支障はありません。
見た目に違いがあるとすれば羽(ホイッパー部分)の針金の太さと角度です。
羽が細いものは空気を取り込みやすく、羽が先細りのものは生地量によっては絡みにくいです。
低速・中速・高速の調節ができるのが前提ですが、大体どれを選んでも速度調節機能はついています。
今まで安いものもそこそこ高いものも、針金が太いものも細いものも、4~5台買い替えて使いましたが、特にどれも不満はないので、本体の大きさや重さが使いやすいものを選べばいいと思います。
もちろんパワーがあるもののほうが短時間で泡立つし色々なことに使えるので、本格的にやりたい方はそういった機種を選んでください。
(ちなみに色々見た中でパワーが強いと感じたのはテスコムとクイジナートとキッチンエイドのハンドミキサーです)
↓私が今使っているものです。パワーが強い割に値段が手頃です。
↓クイジナート。パン生地用のビーターが付属しています。
↓キッチンエイド。こちらもパン生地が捏ねられます。
ただし、ハンドブレンダー付属のホイッパーはパワー不足なのであまりおすすめしません。
ちょっと飾りに使う程度のホイップクリームの泡立てぐらいならいいですが、泡立てに時間がかかりすぎて全卵は冷めたり、メレンゲは分離したりすることがあります。
⑥ストレーナー-S
ストレーナーとは持ち手のついたざるのようなもので、粉ふるい兼ざる兼裏漉しに使います。
粉ふるいとざるが既にあるなら特に新しく買う必要はないです。
これから1つだけ買うなら、
網が細かくて全長がボウルの直径より大きいもの
がいいです。
ただし網が細かいものだとアーモンドパウダーをふるうことができないので、もう少し網目の粗いものを別に用意するか、アーモンドパウダーを使うときは料理用のざるでふるうなどする必要があります。
↓私が使用しているものです。
これとは別に20年近く前にニトリで購入した粗めのストレーナーを持っているので、それを料理と兼用で使っています。
↓100均の製菓道具コーナーでも売っているこのタイプは、ボウルより小さすぎるものが多く片手で持たないといけないので、濾す時はボウルに菜箸を2本渡してその上に乗せて使うなどの工夫が必要です。
⑦カード(ドレッジ)-S
生地を分割したり、ゴムベラの代わりに使ったり、クリームを塗り広げたり、台の上の屑を掃除したり、パウチ製品の中身を出すときにしごいたり…と、あらゆる場面で役立ちます。
安いものなので1枚は持っておくべきです。
新しく買うなら、
↓写真の形で全てのふちが薄くなっているもの
をおすすめします。
真っ直ぐの部分が持ち手として分厚い(鋭利でない)カードを私も持っていますが、丸い方しか使えなくて、台の上の粉を掃除したい時なんかはあまり役に立たないです。
上で紹介しているものだと、4方向全てが使えるので使用用途が広がります。
⑧ハケ-A
いつも使うわけではないのに、いざ使う場面になると他のもので代用しにくいものがハケです。
シリコン製と木製がありますが、どちらも長所と短所があるので、どちらを買うべき!と断定はできないです。
-シリコン製
長所:衛生的
短所:毛の部分に材料を含みにくい、匂い移りしやすい
-木製
長所:毛の部分に材料を含みやすいので薄く均一に塗りやすい
短所:洗いにくく根元に汚れが溜まりやすい、毛が抜ける
衛生面重視ならシリコン、仕上がり重視なら木製かなと思います。
シリコン製を買うなら、ゴムベラと同じく持ち手一体型のものの方が衛生的です。
木製の場合は、定期的に毛の部分の煮沸消毒をすることをおすすめします。
⑨麺棒-A
クッキー生地やパイ生地を伸ばす以外にも、バターを叩いて固さ調節したり、ナッツを砕いたりするのにも使います。
すりこぎやラップの芯で代用できなくもないですが、お菓子をよく作るならぜひ揃えたいものです。
選ぶべきなのは、
木製で重さがあるもの
です。
ある程度重みがあるものでないとバターを叩いても弾かれてしまうし、生地を伸ばすのも力を使います。
プラスチックやステンレス製の方が衛生的ですが、重さを考えると木製の方がいいです。
ただし小柄で力のない人には少し重いので、自分の使いやすさも考慮してくださいね。
⑩絞り袋と口金-A
絞り袋は、
・デコレーション
・生地の分割
に使います。
シュークリームやクッキー生地など、スプーンで生地を落とすことで代用できるものもありますが、やはりあった方が仕上がりは綺麗です。
それにマドレーヌやフィナンシェなど小さい型に生地を分けて入れる場合、絞り袋を使うか使わないかで作業性に圧倒的な差が出ます。
デコレーションをそんなにすることがないなら、生クリームに付属している小さい絞り袋とプラスチック口金でもできなくはないですが、絞り袋が小さすぎて逆に使いづらいかもしれません。
絞り袋には洗って繰り返し使えるものと、使い捨てのビニールのものがあります。
火を通す前の生地には繰り返し使える絞り袋を使えばいいですが、仕上げのホイップクリームなどは使い捨ての方が衛生的です。
どちらか一方だけを買うなら使い捨てを何枚か買う方がいいです。
スーパーの製菓用品コーナーにもビニールの絞り袋が何枚かセットで売っています。
↓洗って繰り返し使うタイプ
↓使い捨てタイプ
口金ですが、はじめからいくつも用意する必要はないので、まず買うなら
φ12mm前後のステンレス製の丸口金と星口金
をおすすめします。
ステンレス製だと煮沸消毒もできるので衛生的です。
この2つがあれば大抵のことはできます。
「10切」というのは、切り込みが10個あるということです。
6切〜12切ぐらいのなかで、お好みのものを選んでください。
⑪温度計-B
一般的なレシピでは、チョコレートを作るのでなければほぼ使うことはない温度計。
ですがあえてここでおすすめしてるのは、お菓子の失敗の原因が温度にあることが多いからです。
レシピにはAとBを混ぜるとしか書いていなくても、常温のもの同士を混ぜる場合と、片方が熱くて片方が冷たい場合は当然仕上がりが変わります。
「室温」も真夏と真冬では違います。
だから温度の確認をすると失敗することが減ったり、失敗の原因が推測できるんです。
手軽に使えるのは赤外線の温度計ですが、割と高価なものが多いです。
↓その中でもこちらは手頃な価格で使いやすいです。
本気でお菓子作りに取り組んでみるなら買って損はないです。
お菓子づくりでよく使う道具を紹介しました。
必要度の高い道具から揃えていって、あとは作るものに合わせて型などを増やしていってくださいね。
いきなり高いものを買いたくない場合は、100均でもある程度揃えることができます。
100均の製菓道具でちゃんとしたお菓子は作れる?⑤<基本の道具編>
これからお菓子づくりを始めようと思う方の参考になればと思います。