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以前ジェノワーズ型編の記事を書きましたが、今回はパウンド型・マフィン型編です。
前回はダイソーで購入したものを使いましたが、ダイソーのパウンド型が使い捨てのものとシリコン製しかなかったのでSeriaのものも使いました。
生地は全て4同割です。
普段使っているブリキ製の18cmパウンド型では160℃で50分焼いているので、大きさがほぼ同じ①〜④はこの温度・時間で焼いています。
※以前公開の記事では①〜⑤のみでしたが、その後ダイソーから金属製のマフィン型が発売されたので加筆修正しています。
①ダイソー シリコーンパウンドケーキ型
(幅8×長さ18×高さ6cm) 200円
②Seria パウンドケーキ型
(幅8.6×長さ18×高さ6.3cm) 100円
③ダイソー パウンドケーキトレイ
(幅8×長さ18.5×高さ4.5cm)3枚入り 100円
④ダイソー アルミパウンドケーキ型
(幅8.5×長さ17.5×高さ4.5cm)4枚入り 100円
⑤ダイソー シリコーンプチケーキ型
(φ6.5×高さ3cm 底φ4.5cm) 200円
⑥ダイソー マフィン焼型
(φ6.5×高さ2.5cm 底φ5cm) 200円
※サイズは全て内寸、価格は全て税抜き
①ダイソー シリコーンパウンドケーキ型
サイズ:幅8×長さ18×高さ6cm
素材:シリコーンゴム
しっかりしたシリコン製で、色は白と茶色があります。
各100gの4同割生地を入れたところ。
型にはバターを塗っています。
160℃で50分焼きました。
光の加減でちょっと白っぽく写っていますが結構焼き色が濃いめ。
長辺の側面が生地の重さに耐えられず、広がっています。
断面を見ると、側面がかなり広がっているのがわかると思います。
45分だと焼き色はちょうどいいですが、ちょっと火の通りが甘いので50分焼いた方がいいです。
(写真は50分焼いたもの)
生地自体はちゃんと焼けるのでお家で食べるおやつにするなら普通に使えますが、私のオーブンでは焼き色と焼き加減のバランスが悪かったです。
ただ、シリコンはオーブンだけでなく電子レンジや冷凍庫でも使えるので、電子レンジで火を通したい方なんかはいいと思います。
でも人にあげたいとか形にこだわる方は他の型を使った方がいいです。
②Seria パウンドケーキ型
サイズ:縦8.6×横18×高さ6.3cm
素材:ステンレススチール
左:Seria 右:いつも使っているブリキ製(500円ぐらい)
サイズはほぼ同じです。
Seriaのものは一般的なステンレス型に比べると、板自体がすごく薄いです。
各100gの4同割生地を入れたところ。
型には敷紙を敷いています。
160℃で50分焼きました。
綺麗に焼き上がって、焼き色もムラがないです。
断面も均等に焼けていますが、中心部にほんの少し焼きが甘い部分があったので(食べるには支障のないレベル)、あと2~3分焼いた方がよかったかもしれないです。
熱伝導はブリキ>ステンレスなので、いつものブリキ製に比べると少しだけ火が通りにくいかもしれませんが、ブリキ製と同じ焼き時間でも一応火は通っています。
200円の①の仕上がりと比べると、色も形も100円のこちらの方が断然綺麗に焼けます。
③ダイソー パウンドケーキトレイ
サイズ:幅8×長さ18.5×高さ4.5cm
素材:紙
見た目や触った感じでは、製菓材料店で売っている使い捨ての型とそんなに差はないです。
各100gの4同割生地を入れたところ。
160℃で50分焼きました。
①と同じく、長辺の側面が生地の重さに耐えられずに膨らんでいます。
100均だからではないのですが、紙製なので継ぎ目のあたりに結構油染みができます。
断面は①よりさらに平べったい仕上がりです。
側面と底の焼き目は、紙を剥がす時にまばらに剥がれてしまいます。
この型にはレシピがついていたのですが、バターと卵が少なめ(固め)の生地をベーキングパウダーで膨らませるものでした。
付属のレシピで作ったら、見た目はここまで横広がりにならずに焼けるかもしれません。
④ダイソー アルミパウンドケーキ型
サイズ:幅8.5×長さ17.5×高さ4.5cm
素材:アルミ
サイズが4種類ありますが、今回は他の型となるべく同じ大きさにしたかったので、2番目に大きいサイズを使いました。
各100gの4同割生地を入れたところ。
160℃で50分焼きました。
側面が全く広がっていないので、形は綺麗です。
②より型の高さが低くて型のフチ以上に浮かないため、②より少し低い仕上がり。
焼き目は全体的に分厚いです。
型に何も塗っていないのですが、綺麗に外れます。
熱伝導がいいので、もう少し焼き時間が短くてもいけそうです。
今回はパウンドケーキで検証しましたが、この型は1枚板でできているので湯煎焼きでも使えます。
チーズケーキやプリンを作ることもできるので、紙製より使い道は多いです。
⑤ダイソー シリコーンプチケーキ型
サイズ:φ6.5×高さ3cm 底φ4.5cm
素材:シリコーンゴム
①と同じシリーズです。
各60gの4同割の生地を6等分して入れたところ。
3個は型にバターを塗り、3個は紙カップを敷いています。
160℃で30分焼いたところ。
(途中で前後を反転しています)
紙を敷いた方が側面もよく浮きます。
紙を剥がすと底の焼き目がくっついて剥がれますが、敷いても敷かなくても天面と底面の焼き目は分厚いです。
側面の焼き目が薄いので、食べたときに上下の固さが気になります。
どちらかというと紙カップを敷くのをおすすめします。
マフィンを焼くにしては微妙かなーと思ったのですが、この型は意外と使えます。
私はガレットブルトンヌが好きなのですが、セルクルの用意と洗うのが面倒なので滅多に作りません。
でもこの型だと軽くバターを塗るだけで手軽に作れました。
セルクルをはめて焼くのと同じ温度・時間だと中心が少しソフトな感じだったので、固めが好きな方は少し長く焼くか、周囲が固まったところで型から外して焼いた方がいいと思います。
ダイソーマフィン型でも作れるテリーヌショコラの作り方はこちら
⑥ダイソー マフィン焼型
サイズ:φ6.5×高さ2.5cm 底φ5cm
表面はフッ素加工がしてあります。
直径は同じですが底径が⑤より大きく、マフィン型にしては少し深さが浅いです。
各60gの4同割の生地を6等分して入れたところ。
3個は型にバターを塗り、3個は紙カップを敷いています。
160℃で30分焼いたところ。
(途中で前後を反転しています)
⑤と同じく、バターのみの方は側面があまり浮かないので、真ん中が盛り上がった焼き上がりです。
バターのみでも、ところどころ型に焼き目が残るものの、型からは綺麗に外れます。
左:紙カップ 右:バターのみ
⑤に比べると、全面にほぼ均等に焼き目がつくので、底だけ固いとかはありません。
ただ紙カップの場合は、紙を剥がすと底の焼き目が薄皮のように剥がれやすくはなります。
紙カップを敷かなくても使えますが、カップを敷いたほうが均等に浮いて綺麗に焼けます。
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パウンド型の場合は、焼き上がりがかなり違ったので、この中では使い捨てなら④、5回以上作るなら②を買うのをおすすめします。
ただし今回はパウンドケーキの基本配合である4同割の生地で検証したので、配合によっては他の型でもうまく焼けることもあると思います。
またジェノワーズの時もそうでしたが、使い捨ては型の高さが低いものが多いです。
100均に限らず、使い捨て型を選ぶときは側面の頑丈さと高さを考慮して選んだほうがいいです。
あと意外だったのが⑤のマフィン型です。
以前Seriaのシリコンのカヌレ型を使ったときはシリコンがかなり薄く、100均だからこんなもんかなーと思ったのですが、このダイソーのプチケーキ型は厚みが業務用のシリコン型と大差ありません。
今回はカップケーキとガレットブルトンヌしか試していませんが、ムースの仕込みやチュイルを焼くのにも十分使えると思います。
色々作りたいものがある方は、この型はかなりコスパがいいです。
ただ、マフィンやカップケーキを焼くために買うのなら熱伝導がいいため、断然⑤をおすすめします。
少し浅めなのとフッ素加工が長持ちしなさそうなのが100均なりの部分だと思いますが、紙カップを敷いて焼くのならその2点は特に問題ではないです。
他の100均の製菓道具検証
→①ジェノワーズ型編
→③カヌレ型編
→⑤基本の道具編
→⑦タルト型編
今回の生地(カトル・カール)は卵の量が多く、パウンドケーキの中でも乳化が難しい生地です。
オンラインレッスンで学べます。
基本のパウンドケーキ(カトル・カール)↓いつも使っているパウンド型
↓<追記>最近買い足した型
↓いつも使っているマフィン型
↓その他いつも使っている器具